中古スマホを安く購入したいんだけど、赤ロムや白ロムってなに?ネットワーク利用制限の◯や△、×の意味は?
こんな疑問に答えます。
こんにちは、タストテンです
近年のスマホは高価格化の傾向にあり、最新機種のスマホはお財布に厳しくなってきた人も多いと思います。
高価なスマホには手が出ないので、中古のスマホに出を出そうと思ったものの…赤ロムやらネットワーク利用制限やら、『◯や△や×』という記号やらよくわかりませんよね。
しかし赤ロムやネットワーク利用制限、『◯や△や×』といった表記は、中古スマホを購入する際に非常に重要な判断材料になります。
中古スマホの購入で後悔しないためにも、知っておきたい内容について解説していきますね
知らないままだと、購入した中古スマホが契約しているキャリアの回線で使用できなくなる可能性があるため、まずはご一読いただければ幸いです。
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赤ロムとは?赤ロムの中古スマホを購入したらヤバいの?
中古スマホがほしくてネットで探してたんだけど…赤ロムやら白ロムやらネットワーク利用制限や記号がでてきてよくわからない!
中古スマホを購入しようとした時によく出てくる言葉に、『赤ロム』や『白ロム』、『ネットワーク利用制限』と『◯、△、×の記号』があります。
これらは、スマホがネットワークに接続できるかどうかという重要な判断基準になります。
よくわからないまま、安いからと購入してしまうと、ネットに接続できないなどの問題が発生する可能性がありますので、それぞれの言葉や記号の意味について解説していきますね。
まずは絶対に知っておきたい、『赤ロム』について解説していきます。
赤ロムとは?赤ロムだと何か不都合があるの?
赤ロムって何?赤ロムだと何か不都合があるの?
赤ロムとは、端末代金の未払いなどによって、ネットワーク利用制限がかかってしまっているスマホのことをいいます。
他にも、スマホが盗まれたり、落とした場合に、警察に届け出をすることでネットワーク利用制限をかけることができます。
赤ロムの中古スマホを購入すると、販売キャリアの回線が制限されて利用することができなくなる他、電話の使用もできなくなってしまいます。
▶︎自分のソフトバンクのSIMカードを入れたけど、ソフトバンク回線のネットワーク利用制限がかかっていたため、ネット接続や電話ができなかった
上記の例のように、契約しているキャリア回線が制限により利用できない、電話をかけることができないなどの問題があるのが、赤ロムになりますね。
そのため、中古スマホを購入する際は、『赤ロムのスマホは避ける』ようにしましょう
【補足】赤ロムは基本的に利用制限を解除できない
残念ながら、赤ロムになっているスマホ端末は、基本的にネットワーク利用制限を解除することができません。
そのため、赤ロムの中古スマホだと気づかずに購入してしまうと、自分のSIMカードが利用できず、ネット接続が制限してしまうため、必ずよく確認してから購入する必要があります。
とくにヤフオクやメルカリなど、個人で売買できるサイトで販売されている中古スマホは赤ロムが紛れ込んでいる可能性が高いため、購入を控えるか出品者に質問するなどして注意深く確認するようにしましょう。
赤ロムになる理由は何?【ネットワーク利用制限になる理由】
それで、なんで赤ロムになるの?
という疑問があると思います。
赤ロムになる原因の多くは、下記になります。
- スマホの分割代金や通信料未払い(滞納)になっている(※多くがこの理由に該当)
- 盗品や紛失物(落とし物)として警察に届け出がされている
上記のような場合は、スマホ購入時に契約していたキャリア側が『ネットワークの利用制限』をかけています。
ネットワークの利用制限をかけることで、キャリア側にとって、不正使用を防ぐ目的があります。
また、盗品や紛失物に対しても、オレオレ詐欺などの犯罪に悪用されないために利用制限をかけたりします。
赤ロムには明確なデメリットとリスクがある
赤ロムのスマホには、下記のような利用制限やリスクを生じます。
- 契約していたキャリアの回線が利用できない
- 電話ができない
- SIMロックを解除していないと、Wi-Fiでしかネット接続ができない
- 赤ロムの原因が盗品や紛失品の場合は、購入者側も罪に問われる可能性がある
④については、『中古スマホが赤ロムだと分かっていて購入した場合』、罪に問われる恐れがあります。
なぜなら、購入した赤ロムのスマホが盗品だった場合は『盗品等関与罪(とうひんとうかんよざい)』、紛失物の場合は『遺失物横領罪(いしつぶつおうりょうざい)』などに該当する可能性があるからです。
中古スマホが盗品や紛失物だったという事実は、購入者側にはわからないため、後々トラブルに発展するケースも…。
中古スマホにはこういったリスクもありますので、リスクを知ったうえで購入するかどうか判断する必要がありますね
赤ロム以外にも『白ロム』や『黒ロム』もある
赤ロム以外にも、『白ロム』や『黒ロム』といった種類も存在します。
赤ロム同様に知っておいてほしいことなので、白ロムや黒ロムについても解説しますね。
白ロムとは?白ロムの中古スマホは安全なの?
白ロムとは、『スマホにSIMカード自体が入っていない、かつ赤ロムでもないスマホ』のことを指します。
白ロムの中古スマホでしたら、購入後にご自身のSIMカードを入れることによって使用することができるようになります(※ただし、契約しているキャリア同一回線である必要があります)。
もし中古スマホを購入する場合は、基本的に白ロムの中古スマホを購入することになるのを覚えておいてください。
黒ロムとは?黒ロムはどういったものなの?
赤ロムや白ロム以外にも、『黒ロム』というものもあります。
黒ロムは、『回線契約が結ばれているSIMカードが入っているスマホ』のことを指します。
つまり、皆さんが普通に使用しているスマホは黒ロムということになりますね。
中古スマホにはSIMカードが抜かれているため、基本的に黒ロムの状態で販売されていることはありません。
中古スマホを購入する際は、基本的に『白ロムなのか赤ロムなのか』で考えるようにしましょう
赤ロムの判断材料になる、よくある3種類の記号について【◯・△・×】
中古スマホの販売サイトなどを見たことがある人は、『◯や△や×』という記号を見かけたことがあると思います(※サイトによっては△が▲になっています)。
これら3つの記号は、中古スマホが赤ロムかどうか(ネットワーク利用制限にかかっているかどうか)の目安に用いられます。
◯、△(▲)、×のそれぞれの記号の意味は、下記になります。
- ◯記号:端末の代金が完済していて、問題なく通信できる状態の中古スマホ
- △(▲)記号:端末の負債が残っていたり、将来的に×(赤ロム化)になる可能性がある状態(完済されれば◯記号:白ロムになる)の中古スマホ
- ×記号:端末の負債が支払われず、通信制限がかけられている状態(※赤ロムになっている状態)の中古スマホ
※販売サイトによっては、解釈の揺れがあります
◯記号と△記号は、現時点でネットワーク利用制限がかけられていない状態になりますが、×記号はネットワーク利用制限がかけられている状態(赤ロムのスマホ)になります。
それぞれの記号の意味について、もう少し詳しく解説していきますね。
◯記号なら、ネットワーク利用制限がなく問題ないのか?
◯記号ならネットワーク利用制限がないから、◯記号がある中古スマホを買えば大丈夫なんだよね?
おおむねその通りですが、1つ注意してほしいことがあります
注意してほしいことは、端末の代金が完済されている端末(◯記号)であっても、『紛失品や盗品である可能性がゼロではない』ということです。
◯記号は、『販売時に確認した段階では端末代金が支払われているから赤ロムになっていないよ』というものなので、紛失したり盗まれたりしているスマホだと、後ほど警察に届け出があって赤ロムになる可能性があります。
中古スマホが盗品や紛失品だった場合は、元所有者が届出したり、判明したタイミングで赤ロムになる可能性があるのですね。
このように、『◯記号だから赤ロムにならない。◯記号だから絶対に大丈夫』という確証はありませんので、念のため注意が必要です。
とはいえ、紛失や盗難は所有者がすぐに届出が行われると思いますので、購入前に判明することがほとんどだと思います。
そのため、『◯記号なら基本的に大丈夫』になります。
△記号は赤ロムになる可能性がある
ネットワーク利用制限が△記号の場合は、『端末の負債(支払い)が残っている状態』なので、完済されなければ赤ロム化する可能性があります。
つまり『今のところは大丈夫(◯記号)だけど、赤ロムになるかもしれない』というのが、△記号なのですね。
じゃあ、どういった時に中古スマホが△記号になるの?
それは、『キャリアの分割払いが完了していない状態で売却した時』です
『スマホの24回払いがまだ残っているけど、完済するまで何ヶ月、1年とか待ってたら買取価格が下がってしまう!』という理由で、支払いが完済されていない状態のスマホを売却してしまうのですね。
最終的にスマホ代金が完済されれば◯記号(白ロム)になりますが、現段階では支払い途中であり、将来的に未払いになる可能性があるため△記号になっています。
赤ロムになるリスクがありますが、そのぶん◯記号よりも安く購入できることが多いのが、△記号になりますね。
×記号はすでに赤ロム化しているスマホ
ネットワーク利用制限が×記号になっている中古スマホは、すでに赤ロム化しています。
つまり、×記号の中古スマホは、『赤ロムになっていると分かっていて販売している』といえますね。
赤ロムになっていると分かっているのに、なんで販売しているの?
と疑問に思うかもしれません。
赤ロムと分かっていて販売している理由は、『より安価で購入したい層に需要があるから』ですね。
赤ロムとはいっても、Wi-Fi接続や、他の回線(※1)を利用することはできますので、Wi-Fi接続専用と割り切って、よりやすく購入したい人が買っています。
赤ロム化したスマホ(×記号)は、◯や△に比べてさらに安く購入できます。
可能な限り安く済ませたいがために、あえて赤ロムのスマホを購入する人もいるのですね
実は、赤ロムでもネットワークの利用は可能
赤ロムでも、下記のような手段であれば、ネットワークの利用が可能になります。
- Wi-Fiで接続する
- SIMロック解除済みなら、別のネットワーク回線を利用して接続できる
それぞれ解説しますね。
Wi-Fiでネット接続ができる
赤ロムのスマホは、端末を購入していたキャリアのネットワークが利用できなくなりますが、Wi-Fiでネットワーク接続をすることは可能です。
例:auのネットワーク利用制限がかかっている赤ロムのスマホの場合
- できる例
▶Wi-Fiに接続してネットを閲覧したりするなどは可能 - できない例
▶電話をかける、auのネットワークを利用してネット接続をするなど(※緊急電話には対応しているようです)
つまりWi-Fiに接続すれば、ネットの閲覧やソシャゲのアプリもできますね。
赤ロムの中古スマホがSIMロック解除済みなら、別のネットワーク回線を使用して通信できる
すでに赤ロムのスマホのSIMロックが解除されていれば、別のMVNOキャリアの回線で通信を行うことが可能です。
例えば、下記のような感じですね。
例:auのネットワーク利用制限がかかっている、SIMロック解除済みの赤ロムのスマホの場合
- できる例
▶docomoの回線を使用しているMVNOに乗り換えて使用する - できない例
▶auの回線を使用しているMVNOで使用する
※MVNOとは、格安SIMを提供している会社のこと。ドコモやau、ソフトバンクなどのキャリア各社から、通信回線を借りて通信サービスを行っている事業者になります。
このように、『すでにSIMロックが解除されていれば』、他社の回線に乗り換えることでMVNOを利用することができます。
【結論】中古スマホを購入する場合は、赤ロムを購入したらダメ?
結局、中古スマホを購入する場合は、赤ロムを購入したらダメなの?
赤ロムの中古スマホは『価格が大幅に安くなる』というメリットがあるものの、利用制限やリスクを考えるとおすすめはできません。
そのため、基本的には赤ロムではなく『白ロムの中古スマホ』を購入するようにし、できるかぎりネットワーク利用制限が◯記号のものを選ぶようにしてください。
併せて、ヤフオクやメルカリなどの個人で取引をする場では『騙す人がいる』ため注意が必要です。
なるべくなら実店舗で実機を確認してから購入するのが望ましいですね
ちなみに、中古スマホの購入をおすすめしない理由について、『中古iPhoneの購入をおすすめしない5の理由【ハズレやトラブル多し】』で解説しています。
中古スマホ絡みはトラブルが多いため、こちらの記事も確認してトラブルに遭わないようにしていきましょう。
基本的に、中古スマホは『安かろう悪かろう』です。安さを求めるばかりだと、赤ロムをつかまされる可能性があるため、注意が必要です。
新品のスマホは高いですが、携帯各社ですと、ドコモやau、ソフトバンクの場合は購入時に大幅な割引サポートも受けられるため、お得になったりします。
安い中古品を購入して後で後悔するのが嫌でしたら、新品を安く購入できる方法を選んだほうが得策だと思います
携帯各社のお得な料金プランについて興味がある人は、『【iPhone 8やXRが値下げ】携帯会社でiPhoneを安く買うならどこがいい?』を併せて読んでみてください。
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[記事を書いた人]タストテン
横浜歴30年以上の横浜大好きブロガー。
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